アノインテッドのオリジナルメンバー4人は、全員オハイオ州コロンバスで生まれ、地元の教会で歌って育ちました。
スティーブ・クロフォードと妹のダドラ・クロフォード・グレートハウスは、幼馴染のメアリー・ティラー、デニス・ウォールズと1992年頃にグループを結成します。彼らはすぐに、ワード・レコードが配給するインディペンデント・レーベル、「ブレインストーム・レコード」との制作契約を勝ち取ります。
彼らがプロデュースと作曲を担当し、2週間でアルバムがレコーディングされました。当時流行っていたクラシック・ソウルの要素を取り入れたCD「Spiritual Love Affair」は、ゴスペルチャートで32位を記録しました。
このプロジェクトの成功により、グループはWord Recordsと直接契約し、プロデューサーのMark HeimermannとChris Harrisにより、より洗練されたスタイルへと変化を遂げます。
2作目の「The Call」は、白人のクリスチャン・マーケットで弾丸のようにヒットしましたが、あまりに白人ファン層から圧倒的に受け入れられたためか、それまでの支持基盤であった僅かな黒人ゴスペル・マーケットは彼らから離れ、彼らはCCMアーティストのスターという位置づけがはっきりします。このアルバムは30万枚近くを売り上げ、グラミー賞にノミネートされ、ダブ賞を3つ獲得します。シングル「イッツ・イン・ゴッズ・ハンズ・ナウ」はR&Bシングル・チャートで40位、クラブ・チャートで37位を記録しました。
しかし、彼らがブラック・ゴスペルを捨ててCCMラジオに出演したというネガティブな一般の解釈は彼らを悩ませていました。「それは誤解だ」とウォールズはGospel Industry Today誌に語っています。「多くの人は、私たちがゴスペル・レーベルと契約して、それからCCMに移行したと思っています。でも最初のアルバムから、私たちはコンテンポラリー・クリスチャン・アーティストとして参入していました。ゴスペル・レーベルとの契約はありませんでした”。
彼らは元からCCMアーティストであり、金や名声に目がくらんで市場の大きいCCM界に移ったりしたわけではないということを言いたかったようですね。
Comments are closed